サステナブル素材のTシャツを選ぶという選択肢

毎日のように袖を通すTシャツ。何気なく着ているその一枚が、環境にどんな影響を与えているか、考えたことはありますか？
大量生産・大量消費の時代が長く続いてきた中で、いま私たちは「何を着るか」だけでなく、「それがどう作られているか」も問われるようになっています。そんな背景から注目を集めているのが、サステナブル素材を使ったTシャツです。

1. サステナブル素材とは？
2. なぜ、Tシャツから始めるべきなのか？
- 2.1. 着心地にも妥協しない
- 2.2. おしゃれを楽しみながらできるサステナブル
3. 買うときにチェックすべきポイント
4. サステナブル＝続けられること
5. まとめ
6. 大阪でＴシャツを作成するなら

サステナブル素材とは？

サステナブル素材とは、環境や社会への負荷をできるだけ抑えた素材のことを指します。代表的なものには以下のような種類があります。

・オーガニックコットン：化学肥料や農薬を使わずに栽培された綿。土壌や水資源への負荷が少なく、働く農家の健康にも配慮された素材です。

・リサイクルコットン：生産過程で出る端切れや、古着を再利用して作られた綿。新たな資源を使わず、廃棄物削減にもつながります。

・テンセル（リヨセル）：ユーカリなどの木材から作られる再生繊維。生産時の水使用量が少なく、生分解性もある地球にやさしい素材です。

・リサイクルポリエステル：ペットボトルなどの廃プラスチックから再生された繊維。石油資源の使用を抑え、ゴミの再活用を促進します。

こうした素材を使ったTシャツは、「地球にやさしい」だけでなく、着心地や見た目の面でも進化しています。

なぜ、Tシャツから始めるべきなのか？

ファッション業界は、石油産業に次いで世界で2番目に環境負荷が大きい産業とも言われています。その中でも、Tシャツはもっともベーシックで消費される量が多いアイテムのひとつです。一人の人間が持つTシャツの枚数は他の服と比べても圧倒的に多く、買い替えの頻度も高く、だからこそ「一枚のTシャツ」を変えることが持続可能な未来への第一歩になり得るのです。特別なことをしなくても、毎日の選択を少し見直すだけで、環境に優しいアクションにつながります。

着心地にも妥協しない

「サステナブル素材って、環境にはいいけど着心地がいまいちなんじゃない？」という疑問を持つ人もいるかもしれません。けれど今のサステナブルTシャツは、そうしたイメージを覆すほど進化しています。

たとえば、オーガニックコットンは繊維がふっくらとしており、肌ざわりがとても柔らかいのが特徴です。化学処理が少ないぶん、敏感肌の人にもやさしいと言われています。テンセルは、シルクのようななめらかな質感で、吸湿性も高く、夏場でも快適な着心地をキープしてくれます。

つまり、環境にも肌にもやさしい「気持ちのいいTシャツ」が、サステナブル素材で実現できるということです。

おしゃれを楽しみながらできるサステナブル

サステナブルファッション＝地味・高価・選択肢が少ない、といったイメージを持たれがちですが、今はそんな時代ではありません。多くのブランドがサステナブルラインを展開しており、デザイン性も価格帯も豊富。色、形、プリント、フィット感など、自分のスタイルに合ったものがちゃんと見つかります。

たとえば、オーガニックコットン100%でもカラー展開が豊富なTシャツや、リサイクルポリエステルを使ったスポーツ系ブランドのドライTシャツなど、選びやすい商品が増えています。エコであることを主張しすぎない、ナチュラルで洗練されたデザインも多く、日常にさりげなく取り入れられるのが魅力です。

買うときにチェックすべきポイント

サステナブル素材のTシャツを選ぶとき、以下のポイントを意識すると選びやすくなります。

・素材表示を見る：タグに「オーガニックコットン」「リサイクル」などの表示があるかを確認。
・認証マークをチェック：GOTS（オーガニック認証）、GRS（リサイクル認証）など、信頼できる第三者認証がついているか。
・ブランドの取り組みを調べる：環境への配慮をしっかり打ち出しているブランドは、公式サイトなどでその情報を公開しています。

「サステナブル」と書いてあっても、実態が伴っていないケースもあるので、できれば価格だけで判断せず、背景も含めて納得して買えるものを選ぶのが理想です。