Tシャツプリントの種類と方法①~ラバー転写プリント
お店などでオリジナルのTシャツを作ろうと思った時、プリント方法が色々あってどれを選べばいいのかわからないという方もいらっしゃると思います。
プリント方法の種類によって用途や仕上がりが変わってくるので、最適な方法を選びたいですよね。
そこで今回は、それぞれの特徴や違いについてご説明いたします。
Tシャツのプリント方法の種類
まず、オリジナルTシャツのプリント方法は、大きくわけて3つあります。
「ラバー転写プリント」「シルクスクリーンプリント」「昇華転写プリント」この3種類になります。
今回はラバー転写プリントについて詳しくご説明いたします。
ラバー転写プリント(単色)
カラーシートを文字やイラストの形にデザイン通りにカットしてプレス機で熱圧着させる印刷方法です。
ユニホームのゼッケンや背番号などによく使われています。
1枚からでも作成可能なため小ロットでのコストパフォーマンスに優れています。
特徴
・色のついたシートをデザイン通りにカットして作成することが可能です。
・単色のシートをカットするため基本はカラー1色での作成になります。
メリット
・すでに着色されているラバーシートを切り抜いての作成になるので版代がかかりません。
・版が必要ないため1枚からでも簡単に作成することが出来るので小ロットでの作成にオススメです。
・ユニフォームの背番号によく使われる印刷方法です。
・1色のシートをカットして圧着するプリント手法なので、色ムラ・色落ちやプリントのひび割れなどに強く、洗濯で色落ちしにくいです。
デメリット
・プレス機で熱圧着するためどうしてもプレス跡が残ってしまいます。
・シートをカットして作成するため、細かすぎるデザインは再現が非常に難しいためあまりむいていません。
・基本的にラバー(シート)の色は決まっているため、基本は単色での印刷になり細かな色の指定や多色印刷が出来ません。
注意点
・ラバーシートをカットして圧着する製法になりますので、あまりに細かい文字やデザインは作成不可となります。
・基本的には単色のみですが、何色かを組み合わせて作成することも可能です(ロゴは黒色、その下の文字は赤色等)。その場合印刷代は色毎にかかります。
・ドライクリーニング、乾燥機の使用、漂白剤の使用は避け、プリント部分への直接のアイロンがけも出来るだけ避けてください。
ラバーフルカラー転写プリント(多色)
ラバー転写プリントは基本的には単色での作成になりますが、特殊な白いラバーシートに印刷することによってフルカラーでの印刷も可能です。
特徴
・白い生地のラバーにインクジェット印刷でフルカラー印刷し、それをプレス機にて熱圧着させる作成方法です。
・フルカラーやグラデーションの表現も可能です。
・布にラバーを張り付けるイメージですので、独特の質感があります。
メリット
・ラバーに直接印刷するのでフルカラーでの作成が簡単に出来ます。
・幅広い生地での作成が可能です。
・単色のラバー転写同様に、1枚からでも簡単に作成することが出来るので小ロットでの作成にオススメです。
デメリット
・プレス機で熱圧着するためどうしてもプレス跡が残ってしまいます。
・シートをカットして作成するため、細かすぎるデザインは再現が非常に難しいためあまりむいていません。
・大量枚数の場合はコストが高くなります。
注意点
・白地のラバーシートへの印刷となります。印刷については細かいデザインも印刷可能ですが、カットについては単色同様に細かすぎると困難となります。
・インクの都合上、データやモニターでの見え方とは色が変わります。
・蛍光色などの特殊インクの印刷はできません。
・ドライクリーニング、乾燥機の使用、漂白剤の使用は避け、プリント部分への直接のアイロンがけも出来るだけ避けてください。
またカラー転写の場合、カットの際に機械的に少しのズレが生じることがあるため、形のあるロゴ等はギリギリでのカットではなく若干の白フチを付けての作成をオススメします。
作成方法
①シートのセット
カッティングプロッターに作成する色のラバーシートをセッティングする。
②カット
パソコンからデータを転送してカットを開始する。
③カス取り
カットが完了したら不要部分をカッターなどできれいにはがしていく。
④シートのセット
プレス機を温めTシャツをセットする。
⑤テフロンシートを置く
セットしたTシャツの上にテフロンシートを敷く。
⑥熱プレス
150度で5~10秒熱プレスする。(シートによって温度と時間がかわる)
⑦フィルムを剥がす
プレス完了後、Tシャツが冷めるのを待ってからペットフィルムを剥がして完成。
これは単色での作成方法となります。
工程③のように手作業で不要部分を取り除くことが細かいデザインが不向きな理由と言えます。
デザインを考える際は、それを考慮したうえで考えられるといいかもしれません。
フルカラーの場合は、特殊な白いシートにカラーで印刷をしたのもをカットし不要部分を取り除きそれをプレスすることによって作成が可能となります。
①②が違うだけで③以上は同じ作業になるということですね。
また、料金などは下記をご参考ください。
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