オリジナルTシャツ作成で注意する著作権や肖像権とは?
■はじめに
オリジナルTシャツのデザインは、自分だけのユニークなファッションアイテムを作り出す楽しいプロジェクトです。
しかし、クリエイティブなプロセスにおいても、法律や権利の問題を無視することはできません。
特に「著作権」と「肖像権」は、デザインを作成する際に必ず理解し、遵守しなければならない重要なポイントです。
この記事では、オリジナルTシャツのデザインを作成する際に気を付けるべき「著作権」と「肖像権」について詳しく解説します。
著作権や肖像権を知らずにデザインを作成すると、後に法律問題に発展するリスクがあります。
そのため、クリエイターとしての活動を安心して続けるためにも、これらの権利に関する基本的な知識を身につけておくことが重要です。
具体的には、著作権と肖像権の基本的な定義、これらの権利が保護する対象、侵害の具体例、そしてデザイン制作においてこれらの権利を遵守するための方法について説明します。
この記事を通じて、法律を遵守しながらもクリエイティブなデザイン活動を楽しむための知識を深めていきましょう。
■著作権とは何か
著作権とは、創作された作品に対して創作者が有する権利のことを指します。
これは、創作者が自身の作品を無断で使用されないように保護するための法律的な権利です。著作権は、音楽、文学、絵画、映画、写真、ソフトウェアなど、様々な表現形式の創作物に適用されます。著作権の対象となる作品は、以下のようなものです
- 文学的作品:小説、詩、記事など
音楽作品:楽曲、歌詞など
美術作品:絵画、彫刻、イラストなど
映像作品:映画、アニメ、ビデオなど
写真作品:写真そのものやその構成要素
コンピュータプログラム:ソフトウェア、ゲームなど
著作権は、作品が創作された瞬間から自動的に発生します。登録手続きは必要なく、創作者が自らの作品を創り出した瞬間に、その作品に対する著作権が発生します。
著作権の保護期間は国によって異なりますが、多くの場合、著作者の生涯とその死後一定期間(例えば、死後70年)にわたって保護されます。
著作権の保護内容は多岐にわたり、創作者は以下のような権利を持ちます:
- 複製権:作品を複製する権利
上演・演奏権:作品を公に上演・演奏する権利
公衆送信権:インターネットや放送を通じて作品を公衆に伝達する権利
翻訳・翻案権:作品を他の形式に翻訳・翻案する権利
二次的著作物権:原作品を基にした二次的著作物を作成する権利
これらの権利を守るために、著作権者は無断で作品を使用された場合に法的措置を取ることができます。
したがって、他人の著作物を利用する際には必ず許諾を得ることが必要です。
オリジナルTシャツのデザインで当てはまる物は
★芸術作品
画家の絵、プロが描いたイラスト、アーティストの作品等
★映像作品
アニメキャラ、映画の人物、柄映画・アニメのタイトルロゴ等
★写真作品
写真家の作品、他人がSNSにアップしている写真等
■肖像権とは何か
肖像権とは、個人が自らの肖像を無断で撮影されたり、使用されたりすることを拒否できる権利のことを指します。
この権利は、プライバシーの保護と名誉の保護を目的としており、個人の顔や姿を他人に無断で利用されないようにするためのものです。
肖像権は、主に以下のような状況で問題となります:
- 写真や映像の撮影:無断で個人の写真を撮影すること
- 写真や映像の公開:無断で撮影された写真や映像を公開、配布、インターネット上に掲載すること
- 広告や商業利用:個人の肖像を無断で広告や商業目的に利用すること
肖像権が保護する対象は、特定の個人が識別可能な写真や映像です。
これは、有名人だけでなく、一般の人々にも適用されます。例えば、街中で撮影した写真に特定の個人が写り込んでいる場合、その写真を公開する前にその個人の許可を得る必要があります。
肖像権には、次のような重要な側面があります:
- プライバシー権:個人の私生活が侵害されない権利。無断で撮影された写真が公開されることで、個人のプライバシーが侵害されることがあります。
名誉権:個人の名誉や評判が損なわれない権利。肖像が無断で使用されることで、個人の名誉や評判が傷つけられる可能性があります。
肖像権を侵害する行為には法的な責任が伴い、肖像権者は侵害された場合に損害賠償を請求することができます。
そのため、他人の肖像を利用する際には、その人から明確な許可を得ることが必要です。
オリジナルTシャツのデザインで当てはまる物は
★写真や映像の公開
友人の写真、被写体から許可を得ていない写真の利用等
★広告や商業利用
芸能人やアイドル等の写真の利用等
■Tシャツデザインにおける著作権の重要性
オリジナルTシャツのデザインを作成する際、著作権の重要性を理解することは非常に重要です。
著作権を侵害すると、法的なトラブルに巻き込まれる可能性があり、創作者としての信用を失うリスクも伴います。
ここでは、Tシャツデザインにおける著作権の重要性について具体的に見ていきましょう。
無断使用のリスク
他人の著作物を無断で使用することは、著作権侵害にあたります。
例えば、有名なキャラクターやブランドのロゴを許可なくTシャツにプリントすることは、著作権の侵害となります。
これにより、著作権者から訴訟を起こされる可能性があり、多額の賠償金を請求されることがあります。
著作権侵害の具体例
- キャラクターの無断使用:アニメや映画のキャラクターを無断でTシャツに使用する。
- ブランドロゴの無断使用:有名ブランドのロゴを許可なくデザインに取り入れる。
- アーティストの作品の無断複製:著名なアーティストの絵画やイラストをTシャツにプリントする。
これらの行為はすべて著作権侵害に該当し、法的な問題を引き起こす可能性があります。
著作権を遵守するための方法
シャツデザインにおいて著作権を遵守するためには、以下の方法が有効です:
- オリジナルデザインの作成:自分自身でオリジナルのデザインを作成することで、他人の著作権を侵害するリスクを避けることができます。
- フリー素材の活用:著作権フリーの素材を利用することで、安全にデザインを作成することができます。多くのウェブサイトで無料または有料のフリー素材が提供されています。
- 許可を得る:他人の著作物を使用する場合は、必ず著作権者から許可を得るようにしましょう。許可を得ることで、法的なリスクを回避することができます。
■弊社のスタンス
弊社は基本的に法令順守を心がけておりますので
上記にあるような著作権・肖像権を侵害するデザインのオリジナルTシャツは作成をお断りさせて頂いております。
それとわかるようなパロディや、二次創作の様なグレーな物も、基本的にトラブル回避の意味も含め、お断りさせて頂いております。
日本の著作権法では、個人または家庭内での私的使用のために著作物を複製することは、基本的に許されています。
ですが、この場合個人で私的に作成をした場合、という解釈になりますので弊社が商用目的にて作成する事は許されていません。
ですので、ご注文者様が私的使用を目的とされているとしても、受注出来かねますのでご了承下さい。
お客様持込のデザインで生じたいかなる損害も、弊社は一切責任を負いかねますのでご了承ください。
■ネット上のフリー素材にもご用心
ネット上にはたくさんのフリー素材が公開され、提供されています。
それらは全て自由に使って良い物か、というとそうではなく、それらの公開されているサービスの内容により
ルールが独自に決められていますので、全て自由に使えるというワケではありません。
例えば日本では超有名なフリー素材サービスをされている
いらすとやさん(弊社もお世話になっています)の場合は
当サイトで配布している素材は規約の範囲内であれば、個人、法人、商用、非商用問わず無料でご利用頂けます。
という風に法人による商用でも可能という風に書かれています
※参考URL:ご利用について(いらすとや)
これとは逆に「商用利用禁止」や「二次加工禁止」などの細かい規定をされているサービスもありますので
利用する際には一度そういった点を確認する必要があります。
そういった点を参考に、正しくフリー素材を活用しましょう。
そういった面では最近出てきた革新的なCHATGPT等から火が付いた生成AI等に
イラストやデザインを作成させるのも一つの方法かもしれません。
■まとめ
ご自身でオリジナルのプリントTシャツのデザインをする場合
正しい知識を身に着け、著作権や肖像権に触れずにオリジナルのデザインを作成する事を心がけてください。
不用意な行動で大きな損害を被る可能性もありますので、慎重に作成しましょう。
弊社はデザインの作成もお受けしております。
その場合も基本的に著作権の侵害等は厳禁なので、同じものはお受けできませんが
例えば雰囲気の参考や、色合いの参考、似たような構図、というリクエストであればお応えできます。
(勿論内容による部分も大きいですので、一度ご相談頂いた上でのお話になります。)
大阪でTシャツを作成するなら
弊社では大阪府に実店舗が4店舗あります
玉造にある店舗は土日祝でも対応可能です。
お急ぎの際には是非ご相談ください。
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