バンブーレーヨン生地のTシャツとは?

Tシャツ選びにおいて、最近じわじわと注目を集めている素材があります。それが「バンブーレーヨン」です。天然由来でありながら、高い機能性と心地よい着用感を両立するこの素材は、特に夏の衣類として理想的です。
本記事では、バンブーレーヨンの特徴やメリット・デメリット、他素材との比較、選び方のポイントまで解説します。
バンブーレーヨンとは?
バンブーレーヨンは、その名の通り竹(バンブー)を原料とした再生繊維です。竹から採れるセルロース(植物性繊維)を化学処理して作るレーヨンの一種で、自然素材と化学技術のハイブリッドとも言える存在です。
見た目や肌ざわりはシルクに近く、光沢があり非常になめらか。手に取った瞬間に「ちょっと他のTシャツとは違う」と感じさせる素材です。
バンブーレーヨンTシャツのメリット
1. とにかく肌ざわりが良い
最大の魅力は、なめらかでしっとりした肌ざわりです。まるでシルクやモダールのような質感で、着た瞬間にひんやりとした感触があり、汗ばむ季節に特に心地よいです。敏感肌の方にもおすすめできます。
2. 通気性・吸湿性が高い
バンブー繊維は多孔質構造をしており、空気や水分をよく通します。そのため、汗を素早く吸収し、ベタつかずサラッとした着心地が長時間続きます。
3. 抗菌・防臭効果がある
竹自体が持つ天然の抗菌成分(バンブーキュウサン)は、細菌の繁殖を抑える働きがあります。実際にバンブーレーヨン製のTシャツは、汗の臭いがつきにくいという実感を持つ人が多いです。特に夏やスポーツ後の臭い対策として有効です。
4. 環境にやさしい(サステナブル素材)
竹は非常に成長が早く、農薬や肥料を使わずに育つ植物です。森林を破壊せず、少ない資源で大量に育つため、エコ素材として世界的にも注目されています。
サステナブル素材のTシャツについては下記の記事をご参照ください。
バンブーレーヨンのデメリット
もちろん完璧な素材ではありません。使用前に知っておきたい注意点もあります。
1. シワになりやすい
レーヨンの特性として、水に弱くシワができやすいというデメリットがあります。洗濯後はハンガー干しで形を整え、アイロンがけが必要な場合もあります。
2. 耐久性はやや低め
綿やポリエステルに比べて繊維が柔らかいため、摩耗や引っかかりに弱いことがあります。特に薄手のTシャツは、洗濯ネットに入れるなどケアが必要です。
3. 価格が高めの傾向
高品質な素材として扱われるため、一般的な綿Tシャツより価格はやや高めです。ただし、機能性や快適さを考えれば、十分にコストパフォーマンスは高いといえます。
他のTシャツ素材との比較
素材 | 通気性 | 吸湿性 | 速乾性 | 肌ざわり | 涼しさ | 耐久性 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
バンブーレーヨン | ◎ | ◎ | ○ | ◎(シルクのよう) | ◎ | △ | 高め |
綿(コットン) | ○ | ◎ | △ | ○(ナチュラル) | ○ | ◎ | 普通 |
ポリエステル | △ | × | ◎ | △(化繊感あり) | △ | ◎ | 安め |
麻(リネン) | ◎ | ◎ | ◎ | △(ややチクチク) | ◎ | ○ | 高め |
バンブーレーヨンは、肌ざわり・通気性・吸湿性において非常に優れた素材であることがわかります。暑い季節や湿度の高い日には、他の素材より快適に過ごせるでしょう。
バンブーレーヨンTシャツの選び方
● 混紡率をチェックする
「バンブーレーヨン100%」と表記されていることは少なく、多くはコットンやスパンデックスとの混紡です。バンブーの比率が高いほど、しっとり感や抗菌効果が強くなります。目安としては「バンブー50%以上」がおすすめです。
● シルエットや厚みを選ぶ
バンブーレーヨンのTシャツは、柔らかく体に沿うシルエットになりやすいため、ややゆとりのあるサイズ感を選ぶと快適です。また、薄すぎると透け感が出るので、生地の厚みもチェックしましょう。
● 洗濯表示を確認する
洗濯機で洗えるか、乾燥機は使用可能か、などケア方法を事前に確認することが重要です。縮みやすい性質があるため、基本的にはネット使用+自然乾燥がおすすめです。
こんな人におすすめ
・肌が弱く、チクチクする素材が苦手な方
・夏でも快適な着心地を求める方
・汗をかいてもサラッと過ごしたい方
・サステナブルな製品を選びたい方
・カジュアルすぎない上質なTシャツが欲しい方
まとめ
バンブーレーヨン生地のTシャツは、見た目も着心地も上質で、暑い季節を快適に過ごすための心強いアイテムです。通気性・吸湿性・肌ざわりといった基本性能に加えて、抗菌性やサステナビリティという面でも優れた選択肢と言えます。
洗濯やシワの扱いに多少の注意は必要ですが、その快適性は一度着ると手放せなくなるほど。Tシャツにちょっとした「上質さ」を求める方に、ぜひおすすめしたい素材です。
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