Tシャツの「抗菌・防臭加工」って何?

暑い季節や運動時、毎日の通勤・通学など、Tシャツは私たちの暮らしに欠かせないアイテムです。けれど、気になるのが「汗のニオイ」。どんなに洗濯しても、汗臭さや生乾き臭が残ってしまう経験、誰しもあるはず。そこで注目されているのが、「抗菌・防臭加工」が施されたTシャツです。
今回は、この「抗菌・防臭加工」が実際にどんな仕組みで、どんなメリットがあるのか、そしてTシャツ選びのポイントまでわかりやすく解説します。
抗菌と防臭はどう違う?
まずは基本から。「抗菌」と「防臭」は似ているようで少し違います。
・抗菌加工:繊維の表面に付着した雑菌の繁殖を防ぐ加工。ニオイの原因菌を増やさない。
・防臭加工:汗や皮脂などから発生するニオイ成分を吸着・中和して、ニオイ自体を抑える加工。
つまり、抗菌は“菌”にアプローチ、防臭は“ニオイ成分”にアプローチする技術です。両方が組み合わさることで、より高い快適性が実現されます。
なぜTシャツに抗菌・防臭加工が必要なのか?
私たちの肌には常在菌が存在しており、汗や皮脂をエサにして増殖します。この過程で発生するのが、いわゆる「体臭」や「汗臭」です。
特にTシャツは、肌に直接触れるインナーでもあり、汗を吸収しやすいため菌が繁殖しやすい環境になります。運動後や夏場、長時間の着用後にニオイが気になるのはそのためです。
ここで「抗菌・防臭加工」が活躍します。菌の繁殖を防ぎ、ニオイの発生源をブロック。結果として、着ている間も、脱いだあとも清潔さと快適さを保てるわけです。
どうやって加工されているのか?
抗菌・防臭加工にはいくつかの技術が使われます。代表的なものを見てみましょう。
銀イオン(Ag+)による抗菌加工
銀は古来より抗菌作用があることで知られています。銀イオン(Ag+)は菌の細胞膜を破壊し、活動を抑える働きがあります。これを繊維に練り込んだり、後加工でコーティングすることで抗菌性を持たせます。
亜鉛系・銅系の抗菌剤
銀よりコストが安く、特定の菌に対して効果が高い場合も。スポーツウェアや作業着によく使われています。
天然由来成分を使った防臭加工
緑茶カテキン、柿渋、ヒノキなどの植物由来成分も防臭・抗菌効果があるとされ、一部のTシャツでは自然派の加工が施されています。
実際にどれくらい効果があるのか?
効果の度合いは加工技術や使用状況によって変わりますが、多くの抗菌・防臭Tシャツは第三者機関の試験をクリアしています。以下のような試験法があります。
・JIS L1902(抗菌性試験)
・JIS L0217(洗濯耐久性)
例えば「50回洗濯しても抗菌効果が維持される」といった表記がある場合、それだけ信頼性が高い製品といえるでしょう。
どんな人におすすめ?
抗菌・防臭加工されたTシャツは、以下のような人に特におすすめです。
・汗っかきな人
・毎日Tシャツを着る人
・電車通勤、営業などニオイが気になるシーンが多い人
・運動やアウトドアをする人
・部屋干しすることが多い人(生乾き臭対策としても有効)
一度使うと快適さの違いに驚くかもしれません。
Tシャツ選びのポイント
抗菌・防臭Tシャツを選ぶときのチェックポイントは以下の通りです。
・加工の種類を確認:銀イオン、天然由来など、自分に合ったタイプを選ぶ。
・洗濯耐久性の表示を見る:「何回洗濯しても効果が持続するか」は重要。
・着心地や素材にも注目:コットン、ポリエステル、混紡など。加工の有無だけでなく、肌触りや通気性もチェック。
・価格と品質のバランス:安すぎる商品は加工の耐久性が低い場合もあるので注意。
まとめ
毎日着るTシャツだからこそ、「快適さ」が重要です。抗菌・防臭加工が施されたTシャツは、ニオイの悩みから解放されるだけでなく、衣類を長持ちさせるという意味でも賢い選択です。
見た目だけじゃなく、「清潔感」や「機能性」もファッションの一部です。これからのTシャツ選びでは、デザインと同じくらい「抗菌・防臭」という機能にも目を向けてみてください。
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