撥水加工と防水加工の違いとは?

「撥水加工と防水加工って、どう違うの?」
「登山や雨の日、どっちの服を選べばいいの?」
「おしゃれで機能的な服が欲しい!」
そんな疑問を持つ人が増えています。最近では、アウトドアや通勤・通学にも対応した機能性ウェアが豊富に出回っており、「撥水」や「防水」という表記をよく見かけるようになりました。
でも、その違いを正しく理解していないと、「買ったのに濡れた」「思ったよりムレる」など、後悔することも…。
この記事では、撥水加工と防水加工の違いをわかりやすく解説し、それぞれのメリット・デメリット、どんな服に使われているのか、どんなシーンに向いているのかを紹介します。
撥水加工とは?【表面で水を弾く技術】
撥水加工とは、生地の表面に水を弾く性質を持たせる処理のこと。小雨や水しぶきを受けても、水が玉のようになってコロコロと転がり落ちるのが特徴です。
■ 特徴
・水を弾くが、長時間の雨には弱い
・通気性が高く、ムレにくい
・軽くて柔らかい着心地
■ 仕組み
繊維にフッ素系やシリコン系の撥水剤をコーティングし、水分が繊維に染み込むのを防ぎます。最近では環境配慮型のフッ素フリー撥水加工も注目されています。
防水加工とは?【水を通さない構造】
一方の防水加工は、水が一切中に入らないように設計された構造や素材のこと。登山用のレインウェアや、傘と同じレベルの耐水性を持つアイテムが該当します。
■ 特徴
・完全に水を通さない(防水性◎)
・構造がしっかりしている(重量感がある場合も)
・ムレやすく、透湿性の有無で快適性が変わる
■ 仕組み
ポリウレタンコーティングや防水フィルム(GORE-TEXなど)を生地の裏面に貼り付けたり、シーム(縫い目)を防水テープで覆ったりして、水の侵入を完全に防ぎます。
撥水加工と防水加工の違いを一覧で比較
項目 | 撥水加工 | 防水加工 |
---|---|---|
水の弾き方 | 表面で弾く | 生地に水を通さない |
雨への耐性 | 小雨・短時間のみ対応 | 大雨・長時間OK |
通気性 | 高くてムレにくい | 低い(透湿素材ならOK) |
軽さ・柔らかさ | 軽くてしなやか | やや重く硬めな場合も |
主な用途 | 日常・軽アウトドア | 本格アウトドア・レインギア |
洗濯耐久性 | 劣化しやすい(再加工可能) | 高耐久・価格も高め |
撥水加工と防水加工、どんな服に使われている?
◎ 撥水加工の服の例
撥水ジャケット(街着・軽アウトドア)
撥水パンツ(キャンプ・自転車通勤)
撥水Tシャツ・シャツ(BBQ・外遊び)
撥水スカート・ワンピース(雨の日のおしゃれ着)
◎ 防水加工の服の例
・レインコート・レインウェア
・防水マウンテンパーカー(登山・ハイキング)
・防水パンツ(トレッキング・釣り)
・サイクルジャケット(長距離ライド用)
それぞれどんなシーンにおすすめ?
● 撥水加工の服がおすすめのシーン
・通勤・通学:傘では防ぎきれない肩・袖の濡れをカバー
・キャンプやBBQ:飲み物や食べこぼしに強く、汚れても洗いやすい
・軽登山・公園遊び:草露や霧雨程度なら問題なし
・旅行やフェス:突然の小雨に対応。軽量で持ち運びしやすい
● 防水加工の服がおすすめのシーン
・本格登山・ハイキング:長時間の雨・風に対応できる高い防水性が必須
・通勤時の暴風雨対策:レインコート代わりに防水アウターが活躍
・釣り・バイク・自転車通勤:濡れる可能性が高い場面に◎
・スポーツ観戦・野外フェス(雨天確定時):全身をしっかりガード
撥水・防水の服を選ぶときのチェックポイント
✔ 撥水 or 防水の表示が明確か
タグや商品説明文で「撥水加工済」「耐水圧〇mm」「防水フィルム入り」など、加工の種類と程度が具体的に書かれているか確認しましょう。
✔ 透湿性もチェック
防水性が高いほどムレやすくなります。透湿性(汗や湿気を逃す性質)があるかどうかで、快適さが大きく変わります。例:GORE-TEX、eVentなど。
✔ 撥水は定期的なメンテが必要
撥水加工は使ううちに効果が落ちるため、撥水スプレーやアイロン処理での再加工が必要になります。洗濯表示に従ったケアが大事です。
まとめ
撥水加工と防水加工は、似ているようで役割がまったく異なります。
-
撥水加工の服:軽くて動きやすく、日常使いに最適。小雨や汚れ対策に。
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防水加工の服:完全防御。本格的な雨や長時間の悪天候でも安心。
あなたが求めるのは「ちょっとした雨対策」なのか、それとも「徹底的な防水性能」なのか。用途に合わせて正しく選ぶことで、無駄な買い物を防ぎ、快適さを最大限に引き出せます。
次に機能性ウェアを探すときは、「撥水」と「防水」、どちらがあなたに合っているかをしっかり見極めてみてください。
失敗しない服選びの第一歩は、「加工の違いを知ること」です。
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